２０１０（平成２２）年１１月４日午前４時ころ、秋田弁護士会所属の津谷裕貴弁護士が、その自宅を訪れた男性から刃物で刺され、死亡するという痛ましい事件が発生した。
当会は、津谷弁護士のご冥福を祈り、ご遺族に対して心から哀悼の意を表する。

　この事件は、その原因・背景等がいまだ明確に特定されるに至っていないようであるが、報道によれば、犯人は津谷弁護士の取扱い事件の関係者である疑いがあり、同弁護士の業務を妨害しようとしたものである可能性があるとのことである。

　報道のとおりであるとすれば、今回の事件は、ひとりの弁護士に対する凶悪な犯罪行為であるというだけでなく、司法制度及び法秩序に対する重大な挑戦であって、断じて許されないものである。

　当会は、このような卑劣な弁護士業務妨害に対しては、今後も全員一丸となって毅然と対処し、弁護士の使命である基本的人権の擁護と社会正義の実現のために、職務を遂行する決意である。

２０１０（平成２２）年１１月５日
島根県弁護士会
会長 中村　寿夫